情報産業が基幹産業になってから久しい。
この間どんどん集積度が上がり複雑多様化しているのが技術である。一方、それに反して、どんどんサポート範囲が小さくなったのがヒトの側である。つまり技術者が見ることのできる範囲が限定されている。例として、コンピュータがなぜ動いているか説明できないコンピュータ技術者がいるほど詳細化・ブラックボックス化している。
その昔、デジタル複製時代の到来、情報選択の時代など、IT黎明期の情報の取り扱いが書籍に多く登場した。情報が基幹産業となり、国家境界を楽々超えられるようになった途端、当然、その情報の見せ方や伝え方、もしくは分析の仕方や選別の仕方が企業経営を左右するようになった。情報・データは正直であると同時に嘘つきである。さらに寿命が分からない。見る側の責任だ。数年前に会社の監査役で設立時から一緒だった友人の弁護士が他界した。しかし、いまだにFBでつながっている。このように難しい。難しいからヤリガイがある。この難しい作業を経て、判断できる材料に仕立てたら、次に、行為・事柄をどう分かりやすく伝えるのか?ここである。
同じことを伝えるにしても、様々な伝え方が存在する。
ヒトはどのようなキーワードに惹かれるのか?
なぜ、メルマガを開封するのか?
なぜ、共感できるのか?
メルマガ開封率の上げ方のノウハウは?
ひとつの行動を徹底的に見直しスパイラルに上昇させる。
経営とは徹底力だから。
まず、伝える、ここが重要。
5W2Hの詰めは勿論だが、PDCAを3回転ぐらい回さないと企画の土台にならない。
私のなかでの、情報の定義は「意味」、「価値」であり、「共感」である。
共感については、クラウドファンディングのプロジェクトの動きを良く観察すると人々の反応力が分かってくる。幸いなことに時代の流れが読めるサイトがたくさん存在する。
さて、良く、モノを頼むと完ぺきに出来上がってから報告する社員がいる。これはノーである。最後に無駄な時間と分かっても意味がない。無駄が多いだけで頼んだ方も、頼まれた方も損をする。途中でいいから、どんどんスピーディに報告・確認する。これが大切。
PDCAを回すにはスピードが命である。
一つの現象をみて、どう反応するかは個人の経験に依るところが大きい。
だから、経験はなくとも多様性を発想できる頭が必要になるのだが、これまた難しい作業である。そこで、チャレンジして、失敗して痛い目に会って学ぶ。企業体力の続くかぎり。感じて考える。そして、先人の傘を借りる。人財こそが宝だから。