恒例の花粉症が遠慮なくやってきました。40年近いお付き合いです。身内を除き人生最大の交際相手です。初期の頃より少し症状が楽になってきました。発症当初は社会的に認知されていない病気でした。だから辛さが理解されなく大変でした。今は違います。石を投げれば花粉症の方にあたるぐらい大勢いらっしゃいます。そもそも発症にはきっかけがありました。杉林の山上で汎用大型機のOS開発に携わった年に発症しました。環境の劇的な変化がストレスになり、発症のきっかけになったように思えています。
さて、余談はこのくらいで、「変化」というキーワードで考えてみました。
良く社員と議論していて、「分かりました」。こう締めくくってコミュニケーションが終わることがある。
しかし、時間の経過とともに分かっていないことが分かる。
なぜか?
行動に変化がないからである。
分かったということは、行動が変わることである。
この単純な確認作業を丁寧にすることで会社の成果は積みあがる。
さて、機械の部分で変わる(劣化など)に注目するとビジネスで大事なことは「壊れること」と「続くこと」だと感じる。例えば、給湯器の接点が良い例。消費者には怒られるかもしれないが、10年以上になると寒い季節に壊れる。だから、頼られ、ありがたがれ、継続関係が維持される。
このような事例はたくさんある。壊れない、つまり、永久的な要素が出た途端、ビジネスの土俵を変えなくてはならない。長期優良住宅といっても、配管や配線など、接点の寿命というのも含めると躯体だけの話ではなくなる。
また、続くといえば、ソフトウェアである。
一度システムを開発して会社の中枢の仕組みに収まったシステムは開発を続けることを与儀なくされる。保守開発、二次開発、データメンテなどなど。システムとは続ける宿命があるのが特徴。システム側のパフォーマンスの向上もあるが、お客様を取り巻く環境変化対応が主だ。データの増加、利用者の増加、法律の変化、組織の変化、新しいビジネスへの参入、新しい商品対応など。システム開発の当初の想定を超えた変化を吸収しなければならない。システムが役立つということは仕組として維持することが前提だから。
したがって、システムは「続ける」という点で良いビジネスになる。関係性も続くからだ。
胡坐をかいてはいけないが、開発企業のスイッチイングはリスクが大きく、大変な作業になることは想像に難くない。
誠意をもって変化し、選ばれる企業でありたい。常々思うことである。