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先日、東京で珍しく出身高校の話題になり、一気に時代がその頃に遡り、その時の光景が目に浮かんだ。

てっぺん稚内に生まれながら、高校は親類のいる名寄だった。本人たちは道北の名門校と勝手に思っていた旧制中学からの高校だったが、所詮、田んぼの真ん中にポツリと建つような本屋もないような田舎町の高校である。校舎の中で氷点下29度、忘れもしない凍てつく校舎だった。

サッカーに明け暮れ、毎日、下宿に帰ると汚れた練習着を洗ってパンをかじってギターを弾き、油絵を描いて眠り込む、全くと言っていいほど勉強しなかった高校生だった。ただ、美術が得意な私は文化祭でシャガールの絵を描き山車を作った記憶が残る。

親しくしていた友人が学校長の息子だったことから、何やら招待券が手に入るらしく、一緒に良く映画を観にいった。クリント・イーストウッドのウエスタンとか、そういう時代である。後に彼は東北大学に進み、その後日銀に就職したわけだが、良く勉強のできたダンディな男だった。

高校時代から将来にたいする心構えが良くできていた彼と違って私のほうは何事も漠然としていた。ともかく就職するのが嫌で大学にいく。こういう発想だからろくでもない。結果、終身働く道を選択せざるを得ない、いまがある(笑)。

さて、今日はCF(キャッシュフロー)について

弊社は会社の現金残高を多くの社員が見ることができる。

これがCOD(キャッシュ・オン・デリバリー)経営の良いところである。

今日どのくらいの着金があって、残高がいくらあるのか? 今月(来月以降の売上)の動きはどうなのか?

これが分かる訳である。

これがビジネスの仕組みの一部だから当然である。

今月の売上予想も早い段階で概要がわかる。

これが喜ばしいこともあるが、悲しいことも多々ある(笑)。

どんなに黒字でもキャッシュがなくなると企業は倒産する。

支払余力である。言うまでもなく、営業、投資、財務と3つあるCFのなかで重要視しているのは営業CFである。

幸いなことに、資金繰りのことを考えなくとも経営が成り立っているのは喜ばしいことだ。

借入は金融機関とのお付き合いに過ぎない。本当は必要ない。

この余力のある間にビジネスモデルを最強にしたいわけだ。

未上場だから赤字を恐れることもない。

ただし、赤字でも社員が学び、成長していることが新規投資の条件だ。

断片的な要素が強い企画が多い中、全体が見渡せて、優れた顧客サービスを推進できる、劇的にコストを削減できるとか、ハッとするような出来事を期待したい! と言いながら、実際はトップダウン業務ですが、、、社長の欲望ですね(笑

当初はIPOも視野に入れていたが、ビジネスモデルの爆発力がないこと、国際的な商材がないことから、無理ができないと判断。無理すると破たんする。背伸び禁物だ。東証、監査法人、株主対応など、上場維持のための資金は馬鹿にならない。ビジネスモデルで爆発力が必須の背景だ。

残念ながら、弊社のモデルは地味モデル。だから正直に事実を机の上にならべて客観的に眺める。

そこに真実が見えてくる。そして施策も。

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