金融機関の皆さまには申し訳ない話題。
もちろん、金融機関個人の方に何の責任もないことは十分に承知のうえだ。
経営に日傘は不要である。
と言っても最近は太陽光の害毒・紫外線注意報があるくらいだから、この表現は不適切かもしれない。
本当に困っていないときにと言い換えよう。本当に困っていないときに借入は必要ないと。
借入も実力のうち(なるほど)。

ところが、私の経験だが、創業間もないころ、本当に会社が困って資金繰りに奔走したことがある。
アチコチに金策に走った。
ところが、皆、ノーだ。
いくら将来性を説明しても聞く耳をもっていただけないことが分かった。
途方に暮れ、首を垂れて電車にのったとき、目の前に知人がいて、結果、その人に助けてもらった。あの偶然がなければ今の会社は無かった。大変ドラマティックな話だが、事実。困ったときに助けてくれたのは、金融機関ではなく、知人だったとの事実。
その後、常々、私のなかでは、知人友人を大切にし、人と人との関係性を大切にすることにしている。
確かに雨の降ったときに傘は必要だが、傘を差しだす金融機関はなく、困っていないときに、傘を差しだしてくる。何やら、「陸王」の話のようになってしまったが。このことを素直に教訓として、社会に足を踏み入れることが経営である。