■パテント
以前は良く出願していました。
一番、大きな範囲で出願したのは、緯度経度を地図上にプロットし、DBと直結させる部分でした。これが取れればチャリンチャリンだったのですが、ダメでした。GISの黎明期のことです。
あるいは、道路で最短経路の算出とか、寄棟屋根の簡単なかけ方ロジックとか、キーボード入力とか、出しましたね。
パテントや著作権で稼げるのがいいわけです。音楽や書籍の印税のように、自分のプログラムでチャリンチャリンがいいなぁ~
■著作権
昔はいい加減でした。平気でコピーしたりして……。
だが、それは間違いというのに否が応でも気づかされた事件。昭和のころです。
アメリカのコンピュータメーカーが新製品を発表した少しあとに、山の上の怪しい研究所の大きなシャッターのついた建屋に11トントラックがやってくる。丁寧に梱包された四角い箱。付録のソフトウェアもたっぷりだ。
必死で分解解析して、互換機ビジネスの展開をはかる。
だが、そのコードの意味がわからず、消せない行。デットロジックと思いつつ、消して問題が起こっては困るから、残すことになる。
トラップ!(そりゃ、質問されても分からないですょ~)
マテリアル調査、このロジックは何かを参照したのか?
誰が作ったのか?
そのSEは過去にアメリカのコンピュータメーカーのOSでアプリを開発したことのあるSEなのか?
……
この調査によって、相手のコンピュータマシンでアプリを開発したことのあるSEは国産メーカーの開発チームから外れた。
頭のなかに経験知として、知らずしらず、その方法が身についているというのが排除の理由。普及の過程には必ず何かを参考にしたりしてきたから、これは大きな出来事でした。
ブートストラップ、メモリ、ハードウェアレジスタ(割込)、I/Oデバイスの仕様、ミニマムの環境のみ与えられて、自分で時間管理やガーベージコレクションを作成して、アプリを動くようにしてきた時代があったから、コンピュータの動く原理が分かっているが、いまはブラックボックスが多いなぁ。
なんせ、高かったから、メモリとか。
だから、いかに効率良く、美しく作るか、そのお作法が重要だった。アプリの基本設計はデータ仕様とセットだったから、いまのように冗長(設計が不十分で、いきなり画面に打ち込むスタイル)には少々戸惑うことがある。
良いお作法は残したいです! な。