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■成功の秘訣2

 

前回は「深く考える」ことの習熟がいかに重要かを事例として書いた。

今回は型にはまらず、人生を過ごすことを書いてみたい。

田舎からノコノコ出てきて、入学当初の4月からGWまでは学校に通った。全部の教科書を買わないといけないという。教科書を見ると読む意欲を殺ぐような構成と内容だ。要するにツマラナイ内容。そして、価格がメチャ高い。語学は仕方ないかと思って購入。残りの分厚くツマラナイ教科書はどうにかならないものか?! 思案した。

 

授業を受け持つ教授の名前を書いたメモを手に大手書店に向かった。そこで確認すると、ほとんどの教授が岩波新書などの新書版書籍を出版していた。そこで、閃いた。

それぞれ、2冊ずつ購入しても、正規の教科書を購入するより四分の一程度の資金ですむ。これは名案。

 

これなら、昼間の学部だが、出席をとる科目は少ないので、授業に出なくても単位は取れそうだ。昼間のアルバイトをベッタリする決意ができた。結果だけ書くとすべての単位は取得できた。各教授の新書版のポイントを暗記して試験で回答した。出席を取った体育などは落としたが、翌年2回出たら単位をもらえるという、翌年しぶしぶ2回出席。

 

で、滅茶苦茶アルバイトをした。社会勉強になったことは言うまでもない。

一度だけ、ゼミに受かったらアルバイトは止めようと思ったことがある。

ゼミの教授面談で「最近、どのような本を読みましたか?」こう質問されたので、正直に「高橋和己」のコレコレです。こう返答した。「その本を理解できました? 無理でしょう!」 その教授の言葉に反論してしまった。「理解というのは個人個人の経験によって違っていいと思います。理解に深みはあっても絶対的な正解はないと思います」

 

それからも、ずっと、アルバイトが続いたことは語るまでもない。

一流の金融機関に就職しようと柄にも無いことを考えたことを悔やんだ(笑)。

 

アルバイトでは頭を使うことを考えた。喫茶店のボーイをしたときは、注文をメモせず、何人まで正確に覚えて間違わずに出すことができるか? 12人まではできた。国税庁のアルバイトでは脱税の証左の取り方を学び、新聞社のアルバイトでは編集を学び……。こういう具合に社会勉強を重ねた。

 

型にはまらずに、創意工夫する。これも成功の秘訣だ。

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