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【下宿】、昭和の斜めった想い出

 

氷点下29度の高校校舎内の話は書いたかもしれない。

 

もちろん、我「下宿」生活とて校舎と同じような「さむい」環境だった。

 

部屋の畳の上に六角形でできた(恐らくコロコロと転がらないように配慮された)トンボ六角形鉛筆を置くと、見事にコロコロ、コロコロと部屋の隅まで転がる。これが転がるって? 凄いでしょ! 高校1年のときのことだ。学校帰りに友達が下宿に遊びにくると、決まってこの遊び、シンプルな遊び、【鉛筆転がし】で腹を抱えて笑った。

 

しかし、一人になって冷静になると、友達は笑ってもいいが、当人はどうだ? 笑いが恐怖に変わった。地震が発生したときの揺れと斜めっている部屋の意味を(構造的)考えて、青ざめた。

 

さらに、昭和だけど、戦後のような部分が満載だった。

 

例えば、弁当。給食の無い時代だったので、高校生は弁当持参だった。下宿のおばさんが作る弁当は日の丸だった、え、時代錯誤!沢庵が2切れ乗っている超シンプル弁当。加えて古古米かなぁ~。

 

そのお陰で、ライザップ不要。学校帰りに「(野良)犬友」ができた。

 

栄養失調ぎみになって、サッカーの部活練習で倒れてしまった。倒れたのは人生2回だけ、この時が人生初の気絶だった(笑)。

 

あの何とも言えない崩壊した若き蒼き日々が私の中で何かを強くした気がした。「耐える」こともあるが、そうでない「空想力」だった。

シュール的な文学や詩、絵画に目覚めた頃と一致した。ダリやブルトンに接したのもこの頃だった。

 

マイナスはプラスをもたらす、典型的な(有難い?)反作用環境だった。

今は昔~。蒼ざめた本当のはなし。同じ故郷の「藤圭子」のドスの聞いた歌謡曲が流れそう、(暗い)笑!

 

 

と、ここまで記憶をたどって書いて、鉛筆の種類がおかしいことに気が付いた。流石に六角形は180/6=30度で重心が外れるパターンだ。 30°の傾斜じゃ生活できないか……。一応、丸鉛筆に訂正します(--;)(;^^A~

 

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