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■焔

 

紅蓮(ぐれん)ではなく、静かな揺らぎの

 

台所の「火」のはなしで思い出したことがある。

 

若いころ読んだ「蠟燭の焔」という書籍だ。これは、美術における想像力とは何だ? この点で学んだことになる。フランスの哲学者、ガストン・バシュラールの作だったと思う。

 

1本の蝋燭から、哲学的・原始的、想像的な論旨を展開する。

驚いたのは、観察眼である。

 

その眼からの情報を「知」につなぎ、言葉を表出する。

翻訳の精度は評価できなかったが、強烈に印象にのこった哲学書のひとつだ。

 

「火」、「炎」、「焔」

単なる燃え上がる炎にくらべて、情念など、意図をもった焔。

 

確かに、精霊的である。水、土、火、空気・・、四大元素というか、

そのような展開もあったように記憶する。炎を解析した私の知るかぎり数少ない傑作だ。彼の著作で有名なのは、「水と夢」感性的・imaginationな著作である。

 

 

私たちの身体記憶には、炎や火に対して、原始的に細胞レベルでの記憶があるように思えてならない。

暖炉の前に座ると、とても落ち着き、心が和む。ストレスがスッと抜けて、安らぐ。こんな経験ありますよね~。と一体化し、時計の針がグーンと遡り、太古の自分の細胞が蘇るような感覚。

 

ネアンデルタール人からホモサピエンスの「T」。

このDNAの画期的な変化のレベルまで、私の感覚は研ぎ澄まされる。

IHじゃ、がないか(笑)~

 

大げさかなぁ~ (笑)

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