■声だけの会議の意味
ビデオをオフにする。
髭はもじゃもじゃだし、髪の毛もボサボサしているから、このクリックは恋人なみの力強い味方だ。
自分の発言以外は音声もオフにして、ジッと聞く。
宅配がきたときやトイレに行くときは、ササっと素早くだ。
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オンライン会議のこと。
顔があり、関係性が見えている会議と異なる。
声のみの関係は、見えない関係になる。
見えない関係は段差を下げて同じ目線での会議となる。上下関係がグーンと下がる。
耳(声)に集中する。より聞くことになる。
誰が何をどう言うか?
ここに衆人の感覚が奪われる。
そこには部長も課長もいない。声があるのみだ。
案外、公平性が高まっていいのかもしれない。
内容に集中するから、若い方のスキルも判明する。
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会議の際、大手企業では、座る位置も決まっているし、話す順番も決まっているし、入場だって威厳たっぷりに社長が最後に登場する。
皆、揃ったら自分が入る。一番偉いから……。
そんな会議とオンライン会議は質を異にする。
弊社では、私は下座に座ることもあるし、最初に会議の席につくことが多い。
そんな関係性より、中身だ。会議で何を確認し、何を議論するか?
ここが重要。
形にコダワッタ関係性をウィズコロナのオンライン会議は突き崩して、本質に迫った。
良かった点のひとつである。