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■森田真生さんの「数学する身体」を読んで

 

■2.リソースとノイズの境界

 

いつから、フィルタリングで決められた情報のみを抽出するようになったのだろう。

多様性を語るわりに、特定している人類。リソースは役立つがノイズは役立たない発想だ。

ノイズがあるからこそ、リソースが成立するとしたら、あるいは、グラデーションとしてのつながりの関係だとしたら、排除するデジタルな閾値は見出し難い。

アナログレコードの復権はノイズの見直しの狼煙だ。柔らかさ、安心感、グラデーションならではの音質。

 

社員評価の難しさを痛感するのは、公平な基準が難しいこと。

貢献という二文字の詳細化がリソース的であることにある。

 

万一、ノイズ的な社員が違う面で貢献しているとしたら、どう評価するのが良いのだろう。

評価主体が上司というのも胡散臭い。

 

悩みは尽きない。

 

■3.「17」と「18」

 

どちらの数字が魅力的か

 

数学者は居酒屋などの下足箱の番号としては「17」などの素数を好むらしい。素数の下足箱から使われていくとのこと。

 

圧倒的に特別な数字だから。構成的に「18」は4パターンも存在する。2*9、3*6。

「17」「17」のみ。

エヘン! どうだい俺様。

個性に溢れる素数たち。

 

数字を「味わう」。無限にある素数の魅力。

 

■4.建築空間・荒川修作

 

「数学が生成する「建築」は、単に人間の精神を囲い込む安住の空間ではない。

それは、絶えず住人に働きかけ、変容を迫りながら、同時にそこに住むものによってつくりかえられる。…… 」

永遠に死なない人間、その存在を考えた荒川の抗う(あらがう)企て。

彼は既成概念を壊すクリエイティビティのヒト。

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