寒い朝ですね。大昔設計した電力供給システムでケーブルの凍結による電源供給ルートのチェンジとか、
そのようなインフラシステムの設計を思い出しました。
今朝、どれだけの電車が遅延しているのだろう、これをすぐに答えるロジックなど、寝ぼけながら考えていました(笑)。
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とのことで、推定のこと
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「フェルミ推定」は日常の考えを進めるのに大変役立つ計算テクニックだ。
しかも、面白い。
【大雑把に正しい】、このことが重要な局面は多い。
同じく、アプローチの仕方の個別性にその人なりが出てくるから楽しい。
入社試験で
◇エジプトのピラミッドの重さは?
こう質問されたらどうしますか?
で、~この答を出すのが簡単になるわけだ。
私が最初にフェルミ的なアプローチの重要性に気が付いたのは、上場企業の役員会での質問攻めからだ。訳分からない質問を的確に答えるためには、基本的な数字を全ておさえたうえで、瞬時に加減乗除するスキルを身に着ける必要があった。コンピュータも風邪を引くのか? (ウィルスにかかった)、この質問は論外だったが(笑)
業界の数字:日本におけるハウスメーカーの着工棟数、在来工法とのシェア違い。棟数推移、地域別作業単価、家を建てるヒトの年代、などの基盤となる数値だ。
それから会社固有の数値:社員数、展示場の数、情報処理を対象とするアイテムの数、1棟あたりの平均部品数、情報処理社員の平均時間単価……などなど。
これらが基礎情報として分かると、あとは問題へのアプローチ方法だ。
◇「1棟あたりの情報処理時間とコストはどうなっているのか?」
◇「なぜ、そうなのか?」
◇「他社はどうなっている?」
……
経営者の疑問は延々と続く……。
そこで、信頼を勝ち取るには「フェルミ推定」の出番だ。
ぴったり一致する必要などない、①大雑把に正しい、それと②アプローチに説得力がある、この2点が大切。
日本の住宅着工件数が年間100万件あったとする、そのうちの30%が持ち家(注文住宅)だとして、在来工法に比してハウスメーカーのシェアが20%。そのうちの10%がA社のシェア。
A社の平均工期が6か月だとして、全体の現場の工程が部品供給の問題で各7日遅れたら損失はいくらか?
現場の平均作業時間単価は時給4000円。
次に対策案として、現在の現場の数と見える化のコストは?
これを瞬時に計算して会話をする、このスキルがないと事業部長はやっていけない、やってはいけないかなぁ~。
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フェルミの問題は一見厄介なのが多い。
エッ、そんなのどうして分かるの? 的なものが~
◇この1冊のなかにある単語の数は?
◇高校生が3年間で消費するシャーペンの芯の本数は?
◇現在飛んでいる飛行機の数は?
……
こうした問題をこたえる醍醐味は役員会での質問攻めから生まれた(個人史)(^_-)-☆。
最初は、資料が億単位で見慣れない数字だったから、ゼロの数を数えている余裕がない。
で、1万*1万で億との発想になり、1000人の社員に10万円の決算賞与を出す場合の総額費用は? こういう簡単な問題から始まった。桁をずらして、1億と即座に出る。
続いて、その時の税金の減額と効果は?
( ^ω^)・・・
徐々に難解な問題も解けるようになるのが、フェルミの素晴らしいところだ。
◇新商品で屋根パネルが1000枚増えると情報処理コストがいくらかかるか?
「世界の猫は何匹?」
ロブ・イースタウェイ
この本を読みながら、思ったことでした~
