■天丼
たまには、吉祥寺の名店を紹介しよう。
最近改装されて奇麗になったオフィスの入る建物を右に出て、
吉祥寺通りに突き当たったら右折、70mほど進むと、【天丼金子屋】のある細長いビルに到着する。
ここはジジィババァの聖地だ。ご多分に漏れず、私もその中の一人ということになる。
うなぎ屋、天ぷら屋、鮨屋、とんかつ屋、蕎麦屋は、年配者のメッカに違いない。
丼のせいだろうか?
うな丼、天丼、海鮮丼、かつ丼……。あら牛丼、親子丼?
丼のチョン「′」は井戸のつるべ、そこから何を釣るか? 今日は天ぷらだ~
店内は既に満員。階段に沿って待ち行列だ。
時間差でお店にいくと、
裸電球がポツリぶら下がる薄暗く左右土壁になっている細長い希望の階段を昇って、お店にはいる。
この階段の風情が何とも天丼に合っている。
降りてくるジジィババァと昇るジジィババァがギリギリすれ違う粋な階段だ。
天丼は、エビ、アナゴ、マイタケの三種類。
大抵の人は黙々と口に箸を運ぶ。二人連れの横は最悪、ウルサイ空間になる。
少し甘い醬油だれが天ぷらに良くからむ。
口直しに「がりごぼう」、「黒七味」が用意されている。
味が単調になったときに変化をつけて、丼底に残ったタレの浸み込んだご飯をいただくわけだ。
↑ がりごぼう
今日のランチは金子屋、でした。